---Graduate study of Geography in the United States---

Last updated May 20, 2007

ここでは私自身の経験を踏まえて、アメリカ大学院への留学に関する準備・留意点について記します。

アメリカ大学院への留学に関して留学準備から入学・コースワーク・試験・論文執筆・学位取得に至るまで全般的なことを知りたい方は、まず最初に現在 North Texas University で勤務する前田耕さんがミシガン州立大に留学されていた頃の大学院留学体験記を一読することをお勧めします。なぜなら、今まで私が管見したかぎり、前田さんのサイトは大学院留学に関する情報が(リアルタイムの体験も含めて)一番整っていたからです。

また、アメリカの地理学に関する基礎を理解する上で、首都大の杉浦芳夫先生が書かれたアメリカ地理学史の変容に関する章を事前に一読しておくことを強くお勧めします。(杉浦芳夫. 2001. アメリカ地理学から『20世紀の地理学者』を読む. 竹内・杉浦編: 『20世紀の地理学者』 古今書院, pp. 311-332)

このページでは、アメリカ大学院全般に関する情報を書いた上で、地理学を学ぶ人が留学を希望する場合に留意すべきと思われる点を中心に記します。現在私の知る範囲で、日本人でアメリカ大学院の Geography Department に留学している人は数人いますが、日本に向けてアメリカ大学院の情報を発信している記録はまだ一度も見ていません。(あったらゴメンナサイ)

日本の地理学では、ヨーロッパやアジア研究に比べてアメリカ地域研究はあまり行われていませんが、世界をリードする(?!)アメリカ地理学界のもとで学ぶことを志す人が、将来増えていくかもしれません。そんなときに、以下の情報が微力ながら参考になればと思います。(一応おまけとして、最後に自分の体験談を記しておきます)

インターネット上には様々な留学記があり、私のサイトが他より優れているという保証はどこにもありません。その点は御了承ください。


<総論>
1.準備
  (1)TOEFL
  (2)GRE
  (3)出願上必要な書類
2.奨学金

<各論--地理学関連情報>
1.出願先を選ぶ
  (1)はじめに
  (2)情報の入手
2.エッセーを書く・自己アピールをする
3.下見に行く
4.・・・二村太郎を事例として(^^;;;

<総論>

1.準備
アメリカ合衆国の大学院に留学するにあたっては、誰もが用意し、受験しなくてはいけないものがあります。準備には思いのほか時間がかかるものです。実際の出発からさかのぼって、2年前ぐらいから準備が始まると考えた方が良いでしょう。早くから準備することが良いに越したことはありません。

(1)TOEFL (Test of English as a Foreign Language)
英語圏の大学で学士資格を取った人、もしくは母国語が英語の人を除いて、すべての留学生はTOEFLを受験する必要があります。TOEFLについては様々な情報が流れているので、ここでは触れませんが、勉強する分だけ点数が取れるテストだと思います。逆にいえば、勉強しなかったら何度受験しても点数はあまり伸びません(私がこの例でした・・・)。

現在はコンピューターによる試験が主流となりましたが、その中では30分でエッセーを書く課題が一番大変かと思います。普段英語を書く習慣がない人は、ある程度訓練して臨んだ方がよいでしょう。なお、最近はいろんな英会話教室で「無料TOEFL模擬試験」たるものをやっているようなので、訓練を兼ねて受験することをお勧めします。言うまでもありませんが、TOEFLは何度でも受験が可能(ただし月1回)なので、一度点数が悪かったからといって嘆く必要はありません。というのは、何度か受験して最も高いスコアを提出すればよいからです。

大学院レベルの場合、多くの基準は550点(コンピューター方式だと210点?)ですが、大学によっては600点を必要とするところもあります。高い点数があった方がよいということは、言うまでもありません。投資額は高くなりますが、なるべく何回も受験することをオススメします。

(2)GRE (Graduate Record Examinations)
留学生か否かに関わらず、大学院出願者のほとんどに必要とされる試験がGRE です。これについても様々な対策が語られています。日本人の場合は、Quantitative(数学)は満点に近い点数を取り、Analytical分析力)とVerbal(英語)でなるべく少しでも高得点を目指すというパターンが主でしょうか。Quantitativeは中等教育レベルなので、一通り復習すれば高得点が取れます。短時間で点数を伸ばせるのがAnalyticalです。問題集を買って、傾向に慣れましょう。Verbalはアメリカ人でも難しいと言われています。単語帳を買って、少しでも語彙力をつける、もしくは普段から英語論文を読んで、横文字に慣れておくことが最善の方法かと思います。

(3)出願上必要な書類
出願する大学によってケースバイケースですが、一般的にどこでも必要とされる公式の書類は、以下の2つです。
・学部&大学院の成績証明書(通常二通ずつ)
・推薦状3通

成績証明書は通常英文のものを必要とされます。しかし日本の大学では、英文の成績証明書を作成するのに、最低2週間はかかります。事務の人とは仲良くなって(^^)、早めに証明書発行を申請しましょう。また、後から何校追加出願するかわからないこともあるので、ある程度余分に証明書発行を申請することをお勧めします。私の場合事務に18通の成績証明書発行を頼んだら、「そんなに必要なの?」と怪しまれましたが、「9校出願するので、18通必要です」と答えれば理解してくれました(最終的に出願したのは8校でしたが・・・)。慌てて後から追加申請して焦りながら待つよりは、手元に多めに持っておくほうがよいと思います。

推薦状はあらかじめ執筆依頼者を決めておいて、事前に確認を取っておきましょう。書く側の立場になって考えればわかることですが、推薦状は「書いてくれ」と頼まれても、すぐ書けるものではありません。推薦状執筆を依頼する相手(指導教官も含む)には、なるべく頻繁に連絡を取って、十分時間的な余裕をもって書いてもらうのが良いと思います。推薦状を書いてもらう相手は、自分のことをよく知っている人が望ましいです。推薦状執筆をお願いした方が日本でいくら有名な方であったとしても、海外の人はそのことを知らない場合がほとんどです。むしろ、自分をよく知っている人にしか書けないような推薦状の方が、書類審査を受ける際に出願者(貴方)を理解してもらいやすいです。これも早めに準備しておく方がよいということは、言うまでもありません。

大学・教官によっては、推薦状の素案を学生に要求するケースがあると聞いたことがあります。(どのくらい行われているかは知りませんが・・・) 万一自分で自身を推薦する文章を書く場合は、必ず誉め過ぎるぐらいの内容にするのが重要です。日本人の感覚だと「これはちょっと大袈裟かな・・・」と思うことはあっても、アメリカでは第三者の評価を重視するので、大袈裟な褒め言葉が凶となることはあまりありません。逆にいえば、「出願者本人が自身の推薦状を書く」ということは通常考えられませんから、他人のフリをして自分をアピールする(?)大きなチャンスとも言えるでしょう。

2.奨学金
アメリカ大学院留学への準備を「2年前から始める」と書いたのは、多くの場合奨学金に申請するからです。通常、海外留学への奨学金に応募する場合は、実際に渡航する日の1年以上前に出願することになります。そのため、海外留学を考えている人は、留学先云々よりも奨学金情報を先に押さえておいた方がよいでしょう。アメリカ留学に関係する奨学金については、日米教育委員会のサイトが参考になります。こちら
応募する奨学金が自分の条件に合ったものであるかをよく確認しましょう。奨学金に応募する際、TOEFLのスコアを要求されることが多いので、事前にTOEFLを受験しておくことが望ましいと思います。なお、実際に大学院へ出願する際に各大学院の支給するTA/RA/奨学金を申請することが多くありますが、この件については後述します。

一つだけ確実に言える事は、奨学金の種類やネームバリューを理由に応募を諦める話をよく聞くのですが、これは非常にもったいない話です。言い換えれば「とにかくどんどん応募してみることが、奨学金獲得へ最短の道である」と言えます。応募するのにかかる費用は郵便代とコピー代と時間だけです。書類準備・作成は往々にして面倒なことが多いですが、結果として得られるものは、これらの労力よりもずっと大きなものです。あまり意識せず積極的に出願してみることをお勧めします。


<各論:地理学関連情報>

1.出願先を選ぶ

(1)はじめに
日本と同じように、アメリカの大学院には修士課程までの大学と、修士課程・博士課程の両方がある大学があります。希望する学位が修士号か博士号かにもよりますが、継続性を考えて、留学先を選ぶ場合は博士課程のある大学を選ぶことをお勧めします。多くの場合、博士課程がある大学は研究を重視している大学なので、スタッフも多く、大学院教育も充実しているからです。

博士課程のある大学で、かつ地理学教室 (正確には Department of Geography) のある大学を探す場合、歴史学や経済学に比べて大学の数は絞れてきます。しかし、本当に大事なのはここからです。

地理学分野でアメリカ大学院に留学する場合注意しなくてはいけないのは、その学校の傾向です。日本の地理学教室と同様に、フィールド重視の大学(UT-AustinやLSU)、GIS中心の大学(UCSBやSUNY-Buffalo)、理論系に強い大学(Washington)など、同じ Department of Geography という看板の元でも教わる中身や学風は全く異なります。ネームバリューにとらわれず、自分の学びたい分野・地域・手法をよく考えてから留学先を決めるのが大切です。

(2)情報の入手
a, Directory
それぞれの大学の地理学教室の様子を知るにあたって、一番つかみやすい情報源は、AAG(アメリカ地理学会)が毎年発行している "Guide to Programs in Geography in the United States and Canada/ AAG Directory of Geographers" が参考になります。これは大学のスタッフ・研究分野や、出願方法、連絡先などが一冊にまとめられた貴重な情報源です。ただしこの中には、学部のみの大学や修士課程までの大学も含まれているので、中に含まれている Program Specialities Index を参照しながら探した方がいいと思います。本書はAAGのサイトから購入できますし、日米教育委員会の教育情報部にも一部あります。

b. Internet Resources   
インターネット上では、一番手っ取り早く見られるのがコロラド大学の管理するリンク集、また日本地理学会の管理するリンク集があります。ただ、これも学部のみの大学から博士課程のある大学まで様々なプログラムが紹介されているので、注意が必要です。

大学の数は限定されますが、まとまった数で参考になるのは、Penn State が紹介しているランキングです。ここに記載されている大学は、いずれも博士課程まである地理学教室です。このリストは1995年の合衆国調査による地理学教室ランキングから構成されているものですが、ランキングはひとまず気にせず、ここに挙げられている大学の地理学教室ホームページをまわって、簡単に目を通すことをお勧めします。その中から、大まかで良いので、計量-地域分析系・GIS系・理論系などと分類してみてください。ここで、自分にとって興味のある教室およびスタッフをピックアップして、リストを作成します。スタッフの専門分野は必ず目を通すこと。無知の状態で渡米すると、留学先で苦労します。この下調べ過程で、出願先がある程度絞れてきます。

一つ注意しなくてはいけないのは、地理学教室によってホームページの更新頻度が異なるということです。頻繁に情報更新を重ねている教室もあれば、1年以上情報が更新されていない教室もかなりあります。最新の情報を入手するためにも、絞れてきた候補の地理学教室宛に資料・大学院案内を請求することをお勧めします。多くの場合、各々の地理学教室は無償で願書を含めた案内一覧を送ってくれるはずです。

c. Journals and Publiscations
日本の大学・学部を卒業後アメリカの大学院(修士課程)に留学する場合、また地理学以外の分野を専攻した後に地理学関係の大学院へ進学する場合、まだアメリカの地理学者についてそれほど知らない人がほとんどだと思います。この場合は、まず日本の地理学者による研究(対象地域・フィールドは問わない)をじっくり読んで、どんな研究に興味があるか関心を絞っていきます。その上で頻繁に引用されている文献をチェックしながら、自分の関心に近い研究者や地理学教室を見つけていくのがよいでしょう。

日本の大学院で地理学を専攻した人ならば、ある程度英語の文献を読んでいて、興味ある研究がいくつかあると思います。自分の持つ文献リストから、気になる地理学者を拾って追ってみると、いくつかの地理学教室が浮かび上がってきます。また、最近の雑誌 (Annals, Environment and Planning, Economic Geography, Geographical Reviewなど)のページをめくって、どの大学の人がどんな論文を書いているか、ある程度傾向をつかんでおくのも大切です。 
私の場合は、Raitz, Karl. 1995. Rock Fences and Preadaptation. Geographical Review 85: 50-62. が留学先の決定に一番影響しました。

2.エッセーを書く・自己アピールをする
留学準備をしている人ならば、誰もが essay の壁にぶち当たると思います。ここで言う essay とは、別名 "Personal Statement" とも呼ばれる、小論文です。Essayを書く際、一番一般的なアドバイスはアルク社『大学院留学入試エッセー質問分析と構成法』が参考になるでしょう。日本の教育では英語を書く訓練がされていないため、最初は途惑うかもしれませんが、少しずつ書いていけば形になります。書きあげた essay は必ず誰かに読んでもらうこと。推薦状を書いてもらう相手に読んでもらうのがベストだと思います。

地理学分野で留学する際、 essay で気をつけるべきことは「なぜ自分はこの大学院に出願するのか」を明確に書くことだと思います。上記の出願先選定過程で綿密な調査をしてあれば、自分が出願する先が他の大学と何が違うか、ある程度わかっているはずです。Essay 内で自分のテーマ・関心を当然書くわけですから、それをサポートするためにも、「なぜこの大学院で学びたいのか」をしっかり書けば、読む側の審査員にも出願者のイメージが理解しやすくなります。可能ならば、指導を希望する教官名を明記しておくと良いと思います。他の研究分野もそうかもしれませんが、前記の通り地理学の場合は教室によって研究のカラーがはっきりしています。そのツボを押さえて出願・essay 執筆しないと、我々日本人よりもっと達者に文章を書くアメリカ人には、選考の際に勝てません。

「アメリカ人に勝てない」と書きましたが、唯一勝てる(かもしれない)としたら、日本でのpublication です。卒論・修論の英文アブストでも、報告書でも紀要でもいいので、自分に関連する抜刷がある場合は必ず添付しましょう。大学によっては、かなりちゃんと見てくれています。(全部ではありません。事実、見ていない学校もあります)


さらに、出願する際に学内の奨学金(scholarship, fellowship)には必ず申し込むようにしましょう。奨学金の種類は様々ですが、生活費の支給から授業料の減額まで、受給の有無で大きく状況は変化してきます。同時に、essay を書く時点で日本にある機関から奨学金を受給することが確定している場合は、忘れずにこれを付記すること。私の観察では学外奨学金受給者よりも学内奨学金を優先するという見方が強いように思いますが、選考の過程で「この学生は面白そうだが、予算の関係上奨学金・TAが与えられないから入学許可が出せない」という場合がよくあります。(私はこの理由で2校落ちました)逆にいえば、自身の獲得している奨学金の存在の可能性次第で合否が左右することもあるということです。 

3.下見に行く
日本の大学院入試のような試験による選考とは異なり、アメリカの大学院はほぼ全て書類審査で選考がなされます。このため、書類一式を整えて出願した後は、ひたすら神頼みとなります。しかし!アメリカは日本と別の意味でコネ社会なので、一度顔を合わせておくと大きく状況が変わってきます。そのためにも、出願しそうな大学院には事前に下見に行くことをお勧めします。社会人の人、研究に集中している人、バイトを抱えている人、授業が忙しい人、金がない人・・・状況は人によって異なるでしょう。しかし一度様子を見に行っておけば、出願する大学院を見る目が変わってくるでしょうし、願書作成のモチベーションが上昇します。限られた essay 内で自分のすべてを表現するのは難しいし、同時に理解してもらうことも困難です。逆に願書を審査する側も、一度顔を合わせた外国人と書類でしか判断できない外国人では、印象が異なるのは明らかです。ましてや遠く日本から下見のためだけに来たとなれば、相手も悪い印象は持ちません。どうしても下見が難しい場合は、指導を希望するスタッフへ事前に直接メールを書くなり、なんらかのアピールが大事だと思います。

下見のメリットは顔見せだけではありません。コンピューターなど施設の整備状況、院生室の存在や研究環境、大学院生の様子、教官の人柄、大学周辺の環境などなど、インターネットのホームページやAAGのディレクトリではわからなかったことが、いろいろ見えてきます。ここで得た印象が、出願先を選定する際に実感を持って検討できると思います。

4.・・・二村太郎を事例として

私の場合、留学の準備らしきことをはじめたのは、 大学院修士1年目 (1998) の秋。このときはTOEFLを2回&GREを1回受験したほか、インターネット上の地理学教室HPをひたすらネットサーフィンして、願書を取り寄せる。しかし準備を始めたのが遅かったことと志望の根拠がはっきりしていなかったことから、出願は断念。

大学院修士2年目 (1999) の夏に、とある奨学金に応募したが、書類選考で不合格。修士論文を抱えていたこともあって、この年は資料集めも出願も断念。

修士論文を提出してまもない頃 (2000) 、近場で応募できる奨学金の情報を聞き、出願。同時にGREやTOEFLを受け始める。ただし全然勉強してなかったので、点数はあまり伸びず。夏には、前年に落ちた奨学金に応募する。同時に情報収集を再開。地元主催の奨学生として採用される。

秋、手当たり次第願書を取り寄せる一方で、出願先を絞り始める。私の場合は農業・農村・文化地理学関係で、国内研究を専門としフィールドと理論の両面から教えられる地理学者がいる大学院に留学したかったため、そのことを年頭におきながら出願先を検討した。最終的に選んだのは8校。出願先と指導を希望した教官は以下のとおり (ABC順)。
Clark University (Martyn Bowden, Billie Turner)
Penn State University (Deryck Holdsworth, Adam Rome, Peirce Lewis),
Syracuse University (Anne Mosher, Don Mitchell)
University of Kentucky (Karl Raitz, Hilary Hopper, Richard Schein)
University of Minnesota (Bruce Braun, Phillip Gersmehl)
University of North Carolina, Chapel Hill (Stephen Birdsall, James Florin)
University of Texas, Austin (Terry Jordan, William Doolittle)
University of Wisconsin, Madison (William Cronon, Robert Ostergren)
12月初旬に、前年は書類審査で落ちた奨学金の事務局から、面接審査を経て採用が決まった連絡を受ける。
2001年1月1日までに5校、2月1日までに3校出願する。ある大学からは国際電話での面接を受けた。ここではessayの内容について、ずいぶん突っ込まれた・・・(でも合格した)。2月中に結果が来たのは2校(1勝1敗)、あとは全て結果待ちの状態。ここで、前年行けなかった下見に出願後行くことを決める。

3月14-25日に下見&挨拶のため渡米。不合格の理由を説明してくれる大学もあれば、合格して熱心に誘ってくれる大学もあった。中には、「貴方にはFundingが与えられないから」を理由に当初不合格となった大学院もあった。その大学は下見に来て知ったのだが、私が日本で獲得した奨学金情報が地理学教室の選考過程で届いてなかったという、大学院課の不手際が生じたために起きた悲劇的(?)選考結果だったらしい。普通ならそんな相手には怒ってこっちが却下するのだろうが、実はここが三大本命の一つだった。下見後に合格の結果を受けて、迷わずここに決定。

というわけで、今 University of Kentucky, Department of Geography に在籍する私がここにある。

**おわりに**
アメリカの大学院には数々の評価方法があり、何も知らずにいると限られた情報(例えばランキングなど)に流されがちです。しかし現実には、必ずしもランキングが全ての満足度を反映しているとは限りません。自分の求めるものにどれだけ近い大学院プログラムを見つけられるか、留学の成功には、下調べが大きく影響していると思います。留学してまもないころ、アメリカ人の同期院生と話していた際、アメリカ各地の地理学教室・プログラムについての多くを彼等が全く知らないことに気づき、私は自分の事前学習が間違っていなかったことを確信しました。多かれ少なかれ、この下調べを積むことである程度は留学先が絞れてくるはずです。


最後まで読んでくれた方、どうもありがとうございます。感想・質問・批評など、気付いたことがありましたらこちらまでお願いします。

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